社名で検索したとき、検索結果に会社のトップページだけでなく、会社概要やサービス一覧などの主要ページが並ぶことがあります。
これはサイトリンクと呼ばれるものです。
先日、当社のサイトでもサイトリンクが表示されるようになりました。
「会社概要」「サービス一覧」「メルマガ登録」などのページが、検索結果から直接アクセスできる状態です。
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もし心当たりがあるとすれば、その数日前に行った内部リンクの追加です。
もちろん、内部リンクを追加したことがサイトリンク表示の直接的な原因だと断定することはできません。
ただ、実際に何を変更し、その後どうなったのかは記録しておく価値があります。
この記事では、当社で行った変更と、サイトリンクが表示される仕組みについて整理します。
サイトリンクは、こちらから指定できない
最初に押さえておきたいのが、サイトリンクはサイト運営者が自由に指定するものではないということです。
Googleが検索結果を生成するときに、サイトの構造やページ同士の関係などをもとに、自動的に表示するページを決めます。
「このページをサイトリンクに表示してください」と指定することはできません。
逆に、特定のページだけをサイトリンクから外すための専用設定があるわけでもありません。
以前はSearch Consoleにサイトリンクの特定ページの表示順位を下げるための機能がありましたが、現在は廃止されています。
つまり、サイトリンクは直接操作するものではなく、Googleがサイト構造を理解しやすい状態を作った結果として表示されるものと考えた方が分かりやすいでしょう。
サイトリンクが表示される前に、何をしたのか
サイトリンクが表示される数日前、当社では本体サイトとブログのリンク構造を見直しました。
ここでは、実際に行った作業をそのまま記録します。
本文中からブログへのリンクがなかった
まず確認したのは、本体サイトからブログへどのようにリンクしているかです。
ヘッダーとフッターにはブログへのリンクがありました。
しかし、それらはサイト全体に共通して表示されるナビゲーションです。
一方で、本文の内容と関連付けてブログ記事へリンクしている箇所はありませんでした。
ブログにはすでに12本以上の記事があり、記事側の内部リンクやパンくずなども整えていました。
それでも、本体サイトから見るとブログは「ナビゲーションの先にあるコンテンツ」という状態でした。
文脈のある内部リンクを10本追加した
そこで、本体サイトの各ページから、内容に関連するブログ記事へのリンクを追加しました。
- トップページ … 最新記事3本とブログ一覧へのリンク
- 会社概要 … 専門性を示す記事3本と、関連ページ一覧へのブログリンク
- サービス一覧 … サービスを検討している人向けの記事3本
合計で10本のリンクを追加しました。
ここで意識したのは、単純にリンク数を増やすことではありません。
ページの内容に合わせて、関連する記事へリンクしたことです。
たとえば会社概要には、実績や技術について書いた記事。
サービス一覧には、費用や設計について書いた記事。
このようにページごとにリンク先を変えました。
「とにかく10本リンクを増やせばサイトリンクが出る」という話ではありません。
どのページから、どのページへ、なぜリンクしているのか。
そこを意識しました。
あわせて変更したこと
- タグページのURLが機械的な文字列になっていたため、意味の通る英語に修正
- 会社情報の構造化データで、トップページと会社概要の記述が食い違っていたため統一
- トップページの最新記事を、CMS側から自動で出力する仕組みに変更
これらを2日ほどでまとめて実施しました。
なぜ内部リンクが関係していると考えたのか
Googleがサイトリンクを生成する際には、サイト内のリンク構造やページ同士の関係など、サイト全体の情報が判断材料になります。
ここで、作業前と作業後を比較してみます。
| 作業前 | 作業後 |
|---|---|
| 本文からブログへのリンクなし | 本体サイトから記事へ10本追加 |
| ブログがナビゲーションの先にある状態 | 本体ページと関連記事が文脈でつながった状態 |
| ページごとの関連性が見えにくい | ページごとに関連する記事を配置 |
ブログ内部の構造そのものは、以前からある程度整理していました。
しかし、本体サイト側から見ると、ブログの記事がどのページと関係しているのかは、十分に伝わっていなかった可能性があります。
内部リンクを追加したことで、少なくとも人間が見てもページ同士の関係が分かる構造になりました。
その数日後にサイトリンクが表示されるようになったため、内部リンクの変更が関係している可能性を考えました。
ただし、内部リンクが原因とは断定できない
ここは重要なので、はっきり書いておきます。
「内部リンクを10本追加したからサイトリンクが出た」と証明したわけではありません。
理由は単純です。
- Googleはサイトリンクの具体的な生成条件を公開していない
- 内部リンク以外の変更も同じ時期に行っている
- サイト公開から時間が経ったことによる変化の可能性もある
比較対象となるサイトを用意して、内部リンクだけを変更するような実験をしていない以上、因果関係までは分かりません。
したがって、この記事で言えるのは、
「内部リンクを含むサイト構造を変更した数日後に、サイトリンクが表示された」
という事実までです。
それ以上は推測になります。
SEOでは、この線引きが大切だと考えています。
サイトリンクを意識するなら、まずサイト構造を見る
サイトリンクそのものを指定することはできません。
だからこそ、サイト全体をGoogleにも人間にも理解しやすい状態にしておくことが重要です。
社名で検索したときに自社サイトが認識されているか
まず確認したいのが、自社名で検索したときに自社サイトが適切に表示されているかです。
サイトリンク以前に、社名検索で自社サイトが見つけにくい状態なら、まずはこちらを確認した方がよいでしょう。
サイト名や会社名がページタイトルやサイト内の情報と矛盾していないかも確認してください。
主要ページへ自然にリンクできているか
トップページから主要ページへアクセスできることはもちろん、関連するページ同士も適切につながっていることが重要です。
ただし、「必ず3クリック以内にする」といった数字だけを目的にする必要はありません。
大切なのは、ユーザーが目的の情報まで迷わずたどり着ける構造になっているかです。
アンカーテキストを分かりやすくする
内部リンクでは、「こちら」「詳しくはこちら」のような曖昧な文言より、リンク先の内容が分かる文言を使った方がユーザーにも検索エンジンにも親切です。
たとえば、
- 詳しくはこちら
- サービス内容を見る
- ホームページ制作の費用を見る
であれば、リンク先が何なのかが分かるのは後者です。
リンクの文字列そのものから、リンク先の内容を想像できる状態を意識するとよいでしょう。
ページの内容とリンク先を合わせる
これが今回、私が特に意識した部分です。
会社概要から技術記事へリンクする。
サービス一覧から費用や設計に関する記事へリンクする。
このように、「なぜこのページから、このページへリンクするのか」を説明できるリンクを作ります。
単純にリンク数を増やすことが目的ではありません。
サイトリンクに意図しないページが出ることもある
サイトリンクでは、必ずしも自分が表示してほしいページだけが選ばれるとは限りません。
当社の場合も「プライバシーポリシー」が表示されています。
特に困ってはいませんが、サイト運営者から見ると「そこではない」と感じるケースもあるでしょう。
その場合、サイトリンクだけを個別に操作することはできません。
できることとしては、たとえば次のような対応があります。
- 本当に不要なページなら削除を検討する
- 検索結果に表示する必要がないページなら、検索エンジンへのインデックスを制御する
- 表示したい主要ページへの内部リンクを適切に設計する
ただし、検索結果に表示させたくないという理由だけでページを削除したり、インデックス対象外にしたりするのはおすすめしません。
そのページ自体に検索上の価値がある場合もあるからです。
サイトリンクだけを見て対応するのではなく、サイト全体として必要なページなのかを判断してください。
サイトリンクが表示されると何が変わるのか
一番分かりやすい変化は、検索結果から主要ページへ直接アクセスできるようになることです。
たとえば会社名を検索した人が、トップページを開いてから「会社概要」を探す必要がありません。
検索結果に会社概要へのリンクが表示されていれば、そこから直接アクセスできます。
名刺やメールなどをきっかけに社名検索する人にとっては、会社の主要ページが検索結果から見つけやすくなるというメリットがあります。
ただし、サイトリンクが表示されたからといって、それだけでアクセス数や問い合わせ数が増えるとは限りません。
ここも「表示された」という事実と「成果が出た」という結果は分けて考えるべきです。
まとめ
サイトリンクは、こちらから指定して表示させるものではありません。
Googleがサイトの構造やページ同士の関係を理解した結果として、検索結果に表示されるものです。
今回、当社ではサイトリンクが表示される数日前に、本体サイトからブログへ文脈のある内部リンクを10本追加しました。
その後、サイトリンクが表示されるようになりました。
ただし、内部リンクを10本追加したことが直接の原因だったとは証明できません。
同時期にほかの変更も行っているため、あくまで「こう変更したら、こう変化した」という実例として捉えてください。
それでも今回の作業で、ひとつ明確になったことがあります。
サイトの中を整理することと、その構造を外から読み取れるようにすることは別です。
ブログの中がきれいに整理されていても、本体サイトから何の関連も示されていなければ、その関係は伝わりにくくなります。
だからこそ、内部リンクは「SEOのために何本増やすか」ではなく、
「このページとこのページは、なぜつながっているのか」
という視点で設計することが大切だと思っています。
サイト構造の考え方についてはサイト設計とSEO・AEOに、静的ページとCMSをどのようにつないでいるかについては静的ページとCMSを1つのドメインで動かすにまとめています。
今後、サイトリンクの表示内容に変化があれば、引き続き記録していきます。