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Cドライブの空きが約50GB増えた!AMDドライバーが溜め込むデータの見つけ方と削除手順

Cドライブの空きが約50GB増えた!AMDドライバーが溜め込むデータの見つけ方と削除手順

自作パソコンの Cドライブの空きが、いつの間にか少なくなっていました。
不要なアプリを消しても、あまり空きが増えません。

調べてみると、原因は AMD のグラフィックドライバーと AMD Software が、自動で作って溜め込んでいたデータでした。
2か所を片付けたところ、Cドライブの空きが約50GB増えました。

この記事では、実際に作業したパソコンの画面をもとに、AMD が溜め込むデータの場所、大きさの調べ方、安全な削除の手順、また溜まらないようにする設定までを紹介します。

この記事の要点

  • AMD のドライバーは、更新のたびにインストーラーを C:\AMD に展開し、古い版も残し続ける
  • AMD Software のパフォーマンスの記録(ログ)が C:\ProgramData\AMD\PPC に溜まることがある
  • 2か所を片付けて、Cドライブの空きが約50GB増えた
  • パスが長くて消えないときは、\\?\ を付けた rd コマンドで削除できる
  • 記録の設定と、更新のあとの片付けで、また溜まるのを防げる

 

作業したパソコン

今回作業したのは、次の構成の自作パソコンです。

項目内容
CPUIntel Core i7-10700K
グラフィックボードAMD Radeon RX 580(8GB)
メモリ32GB
Cドライブ475GB
AMD SoftwareAdrenalin Edition 26.1.1

AMD Software Adrenalin Edition の設定のシステムの画面。バージョン 26.1.1、ステータスは最新。GPU は Radeon RX 580 Series、VRAM 8192MB、CPU は Intel Core i7-10700K、RAM 32GB。ドライバーとソフトウェアをダウンロードが有効になっている

 

Cドライブを圧迫していた、AMDの2つの場所

AMD のドライバーや AMD Software は、使っているうちに次の2か所へデータを溜め込みます。
どちらも、ふだんエクスプローラーで開くことが少ない場所なので、気づきにくいのが特徴です。

Cドライブを圧迫していたAMDの2つの場所の図。1 ドライバーのインストーラー(C:\AMD):更新のたびにインストーラーが展開され、古い版も残り続ける。今回は2021年の版まで残っていた。中身はすべて削除してよい。2 パフォーマンスの記録(C:\ProgramData\AMD\PPC):AMD Softwareの指標の記録が溜まり、compressフォルダに圧縮された記録が増える。2か所を片付けて、Cドライブの空きが約50GB増えた

1. C:\AMD(ドライバーのインストーラー)

ドライバーを入れたり更新したりするたびに、インストーラーがこのフォルダに展開されます。
インストールが終わっても自動では消えないため、更新を重ねるほど増えていきます。
今回のパソコンでは、2021年の版のインストーラーやチップセットのインストーラーまで残っていました。

このフォルダの中身は、インストールが終わったあとは使われないため、削除して問題ありません。
次にドライバーを更新したときに、必要なものはまた作られます。

2. C:\ProgramData\AMD\PPC(パフォーマンスの記録)

AMD Software のパフォーマンスの画面には、GPU や CPU の使用率などを記録する機能があります。
この記録が、C:\ProgramData\AMD\PPC に溜まります。
AMD のコミュニティでも、このフォルダの記録のファイルが 85GB まで大きくなり、削除しても再び増えたという相談が寄せられています。

AMD Software のパフォーマンスの指標の画面。FPS、CPU 使用率、GPU 使用率、GPU 温度のグラフと、右側にトラッキングのロギングの開始ボタンとサンプリング間隔の設定がある

 

削除の手順

エクスプローラーで探すより、PowerShell でフォルダの大きさを確かめながら進めるほうが確実です。

削除の手順の図。1 管理者のPowerShellを開く、2 AMD Softwareを終了する、3 フォルダの大きさを調べる、4 中身を削除する、5 Cドライブの空きを確かめる。C:\AMD が消えないときは、Remove-Itemで指定されたパスのオブジェクトは存在しませんと出る。原因はパスが長すぎること。cmd /c 'rd /s /q "\\?\C:\AMD"' で長いパスでも削除できる。Test-Path C:\AMD で False と出れば削除できている

1. 管理者の PowerShell を開く

スタートボタンを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選びます。

2. AMD Software を終了する

記録のファイルを使っている最中だと、削除できないことがあります。
タスクバーの右下にある AMD のアイコンを右クリックし、AMD Software を終了しておきます。

3. フォルダの大きさを調べる

次の2行で、それぞれのフォルダの大きさ(GB)が表示されます。

"{0:N2} GB" -f ((Get-ChildItem C:\AMD -Recurse -File -Force -ErrorAction SilentlyContinue | Measure-Object Length -Sum).Sum/1GB)
"{0:N2} GB" -f ((Get-ChildItem C:\ProgramData\AMD\PPC -Recurse -File -Force -ErrorAction SilentlyContinue | Measure-Object Length -Sum).Sum/1GB)

あわせて、今の Cドライブの空きも確かめておくと、削除のあとと比べられます。

Get-Volume -DriveLetter C | Select-Object DriveLetter, @{n='空き(GB)';e={[math]::Round($_.SizeRemaining/1GB,1)}}

4. 中身を削除する

パフォーマンスの記録は、compress フォルダの中身を削除します。

Remove-Item "C:\ProgramData\AMD\PPC\compress\*" -Recurse -Force

C:\AMD は、フォルダごと削除します。今回は、Remove-Item では「指定されたパス … のオブジェクトは存在しません」というエラーが出て、消せませんでした。インストーラーのフォルダの中は階層が深く、パス(ファイルまでの道のり)が Windows の上限を超えているためです。

その場合は、パスの前に \\?\ を付けて、rd コマンドで削除すると、長いパスでも消すことができます。

cmd /c 'rd /s /q "\\?\C:\AMD"'
Test-Path C:\AMD

Test-Path の結果が「False」と出れば、削除できています。

管理者の Windows PowerShell の画面。PPC の compress フォルダの中身を Remove-Item で削除し、Cドライブの空きが 166.8GB と表示。C:\AMD を Remove-Item で削除しようとすると、AMD_Radeon_Installer_21.5.2 のパスは存在しませんというエラー。C:\AMD の中には 2021年6月の AMD_Radeon_Installer_21.5.2、Chipset_Driver_Installer、Chipset_Installer が残っていた。cmd /c rd /s /q でパスの前に \\?\ を付けて削除し、Test-Path C:\AMD が False になった

5. Cドライブの空きを確かめる

手順3のコマンドをもう一度実行するか、エクスプローラーの「PC」で Cドライブの空きを確かめます。今回は、475GB の Cドライブの空きが 170GB になりました。

エクスプローラーの PC の画面。ローカルディスク C の空き領域は 170GB/475GB

 

また溜まらないようにする4つの見直し

片付けても、同じ使い方を続けると、また少しずつ増えていきます。AMD Software の設定と、更新のあとの片付けを見直しておきましょう。

また溜まらないようにする4つの見直しの図。1 記録(ロギング)を開始しない:パフォーマンス、指標、トラッキングのロギングの開始は必要なときだけ使う。2 ドライバーの自動ダウンロード:設定のシステムで、ドライバーとソフトウェアをダウンロードを見直す。3 ユーザー エクスペリエンス プログラム:設定の環境設定で、登録を解除すると送信用のデータが減る。4 ドライバーの更新のあとに C:\AMD を確認し、古いインストーラーが残っていたら削除

見直すこと場所内容
記録(ロギング)パフォーマンス → 指標 → トラッキング「ロギングの開始」は、調べたいときだけ使い、終わったら止める
ドライバーの自動ダウンロード設定 → システム「ドライバーとソフトウェアをダウンロード」を有効にしていると、更新のたびにインストーラーが用意される。手動で更新するなら無効にしてもよい
ユーザー エクスペリエンス プログラム設定 → 環境設定使い方のデータを AMD に送る仕組み。参加しない場合は登録を解除できる
更新のあとの片付けC:\AMDドライバーを更新したら、古いインストーラーが残っていないかを確認する

AMD Software の設定の環境設定の画面。ゲーム内オーバーレイ、ウェブブラウザー、システムトレイメニュー、広告、トースト通知、言語、常に手前に表示、サイドバーの位置、アニメーションおよびエフェクト、AMD ユーザー エクスペリエンス プログラムの項目が並ぶ

AMD ユーザー エクスペリエンス プログラムを登録解除してもよろしいですか、という確認の画面。いいえ と はい のボタン

 

削除するときに気をつけること

気をつけること理由
削除するのは C:\AMD と PPC の compress の中身だけにするほかの AMD のフォルダには、ドライバーやソフトの動作に必要な設定が入っている
Windows の中のドライバーの保管場所には触れないドライバー本体が入っている場所で、消すと画面が映らなくなるおそれがある
パスを打ち間違えないRemove-Item や rd は、ごみ箱に入らず、すぐに消える
心配なときは、先に復元ポイントを作る万一のときに、作業の前の状態に戻せる

 

よくある質問

Q. C:\AMD を消すと、ドライバーが動かなくなりませんか?

動かなくなりません。C:\AMD に入っているのはインストーラーで、ドライバー本体は Windows の中の別の場所に入っています。次にドライバーを更新したときに、必要なものはまた作られます。

Q. エクスプローラーで削除してもよいですか?

C:\AMD は、パスが長いため、エクスプローラーでも消せないことがあります。
消せないファイルが残った場合は、この記事の rd コマンドを使ってください。

Q. NVIDIA のグラフィックボードでも同じことは起きますか?

メーカーによって場所は違いますが、ドライバーの更新のたびにインストーラーや記録が残ることは、ほかのメーカーでもあります。Cドライブの空きが減ってきたら、ドライバーのフォルダの大きさを一度確かめてみるのがおすすめです。

 

まとめ:ドライバーのフォルダは、ときどき確かめる

  • AMD のドライバーは、C:\AMD にインストーラーを残し続ける
  • AMD Software の記録が、C:\ProgramData\AMD\PPC に溜まることがある
  • 今回は2か所を片付けて、Cドライブの空きが約50GB増えた
  • パスが長くて消えないときは、\\?\ を付けた rd コマンドで削除する
  • 記録の設定と、更新のあとの片付けで、また溜まるのを防ぐ

金風株式会社では、社内のパソコンの動作が遅い、容量が足りないといった困りごとから、IT機器の導入・入れ替えまでご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

 

参考資料

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